こうして未来は繋がっていく―黒猫シロと僕―[完]
<おんなのこは、「じぶんがめんどうをみるから」となきだしてしまいました。
ぼくは、おんなのこに「ちょっとまっててね。ぼくがおうちできいてみるから」
そういっていえにかえり、おかあさんにきいてみます。
ぼくのいえには、あかちゃんもねこもいなかったので、おかあさんは「あたらしいおうちがみつかるまで、あずかってあげようか」といってくれました。>
――
だから、俺は香澄に「待ってて、俺がきいてくるから」そう言って走って家に帰って。
家で晩御飯の準備をしていた母さんに聞いてみた。
「ねえ、猫かっていい?」
すると、母さんは驚いて「猫?なんで?」と言って事情を聞いてくる。
今日起こった出来事を母さんに話すと、しょうがないわね、と笑ってくれた。
「でも、新しい飼い主を探すからそれまでね」
それが、子猫を飼う条件だった。