こうして未来は繋がっていく―黒猫シロと僕―[完]
過去―香澄の絵本02


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<ぼくは、こねこをかってくれるひとをいっしょうけんめいさがしました。

おんなのこがほんとうにかいたかったのに、かえなくなったこねこだったので、やさしいかいぬしさんをみつけてあげたかったのです。>

――

俺は、それから一生懸命に飼い主さんを探そうとした。

その頃はまだ小さかったから、ミニコミ紙とかネットとかそういった発想は全くなくて、近所の知り合いやら友達やらに聞いて回っていた。

けれど、猫を飼おうと言う人はなかなか居なかった。

動物を飼うにはお金が掛かるし、猫は旅行など連れて行きづらい。

母さんや父さんも聞いてみてくれていたけど、こちらも難しいみたいだった。

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