こうして未来は繋がっていく―黒猫シロと僕―[完]
<すぐにおんなのこにおしえてあげたくて、ぼくははしっておんなのこのいえにいきました。
おんなのこは、「ありがとう」とすごくすごくうれしそうにわらっています。
ぼくもうれしくなって、おんなのこといっしょにぼくのいえにいきました。>
――
それからすぐに、香澄のうちに行って「かすみ、ねこ俺のうちで飼うぞ」と報告した。
香澄は、「大ちゃん、ありがとう」そう言って、今までで一番の笑顔を見せてくれて。
俺は、照れくさいのと恥ずかしいので、「猫、見に行こうぜ」と香澄の手を引いて、家まで帰っていった。