こうして未来は繋がっていく―黒猫シロと僕―[完]
<シロはぼくとすごくなかよしになりました。
いつでもいっしょにねたり、いえにいるときはあそんだりします。
おんなのこもときどきぼくのうちにあそびにきて、シロとあそびます。
ふたりといっぴきはとってもなかよしでした。>
――
それから、香澄はしょっちゅううちに遊びに来るようになった。
香澄のお母さんは、たまに会うと「大ちゃん、いつも香澄と遊んでくれてありがとう」そう言って、頭を撫でながら「これからも遊んでやってね」と香澄そっくりの笑顔で笑ってくれる。
俺もシロが大好きで、寝るときはいつも一緒の布団に入っていた。
一年生になって両親とは別の部屋で寝るようにしていたから、シロがいることがすごく心強かった。