重なる身体と歪んだ恋情
「いっ、言うからっ」
「いいですよ、もう言わなくて」
そう言って容赦なく彼女の中に指を入れると簡単に飲み込んで。
「――っ」
彼女は自分の指を強くかんで声を殺した。
「いいのに、声を出しても」
寧ろ、佐和子の甘い声が聞きたいというのに。
クスクス笑いながら指を2本に増やして乱暴に中を引っ掻いてやると、「うっ」と声を殺しながらも呻くような声を漏らした。
「どこまで我慢できるかやってみましょうか?」
彼女の体液で濡れた指を固くなった中心に滑らせて、
「――んあっ!」
「まだ足りませんか?」
指先で弾いてやると大きく背中を逸らして激しく首を振る。
「お願っ、やめ」
「こんなに気持ちいいのに?」
「言うからっ! 全部、何でも言うとおりにするからっ!!」
そう懇願する彼女にクスリと笑って足を下ろさせ窓を閉めてやる。
「なんでも?」
優しく耳元で聞いてやると少しホッとしたようにコクリと頷く佐和子。
ホッとするには少し早いんじゃないかな?
彼女の表情が気に入らなくて、
「やっ」
硬くなった胸の先端を強く抓んで体をぐるりと回しこちらに向ける。
私自身は椅子に腰掛けて彼女を見上げて。
「とりあえず、私を満足させてください。話はそれからですよ」
クスリと微笑むと彼女の喉が鳴る音が聞こえた。