重なる身体と歪んだ恋情
「やっ、もう――」
「もうなんです?」
何度も指だけでイかせてやる。
硬くなったそこはもう真っ赤に晴れ上がって快感すら痛みに変わってるかもしれない。
それでも彼女は、
「あ、あっ……、あぁ!!」
立ったまま体を震わせて達していた。
「おね、がいだから――」
彼女もこんな表情で私にお願いをするだろうか?
あり得ないな。
そんな考えに冷めていく自分を感じる。だから、
「いいですよ」
そう言うと彼女は目隠しをしたままホッとした表情を。
「そこに膝まずいて腰を突き出して」
言われるまま膝を突いて腰を突き出す。
彼女の手は後ろ手に縛ったままだから顔を床にこすりつけた状態で。
まるで奴隷だ。
楽しくない。
今夜はこれでお仕舞にしよう。
「あぁ――っ!」
後ろから一度腰を打ち付けただけで、佐和子は大きく体を震わせて達した。