重なる身体と歪んだ恋情
違っていて、よかった。

心からそう思う。

だけど先生がああなったのはやっぱり私のせいな気がして。


「ねぇ、如月」

「はい」

「先生の罪ってどれくらいなのかしら?」

「……私は警察でも裁判官でも無いので分かりかねます」


そうよね。

だけど軽いものでは無いはずだ。だから、


「先生の罪が少しでも軽くなる方法って無いかしら?」


そう言うと如月は少し間をおいて、


「優秀な弁護士を手配しておきます」


期待通りの答えをくれた。
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