重なる身体と歪んだ恋情
震える手を取って、『よくやった』と言わんばかりに軽くキスを与える。
ベッドに深く腰掛けて、ホテル特有の厚みのある枕を背もたれにして、
「あっ」
彼女の手を引いた。
ベッドのスプリングにグラリト揺れる身体は私の上に。
それでも構わず引き寄せて唇を重ねる。
小さな唇を割り裂いて彼女の中に。
彼女の息苦しそうに声を聞きながらさらに奥へ舌を絡ませた。
彼女は私に応えるでも無く、だからといって拒むでもなく、ただ私を受け入れる。
下着の肩ヒモに手をかけて、彼女の体を覆う最後の布を取り払った。
「――っ」
『嫌』
そんな言葉を彼女は飲み込んで唇を噛み締めた。
焦るように両手で自分の小さな胸を隠すけれど、私は構わず彼女の体を抱き寄せて唇を重ねた。
そうすれば彼女の体は隠すよりも倒れてしまいそうな体を支えないといけなくなって、右手をベッドにつく。
完全に隠れていない胸は男の悪戯心を刺激する、なんて彼女は知らないだろう。
桜色の乳首はぴんと立って、彼女の腕から覗いてる。
その乳首をキュッと指先で転がすと、
「――あぁ!」
可愛い声が零れてきた。