重なる身体と歪んだ恋情
そんなの、確かめるまでもないのに。
私はベッドに手をついて彼のそばに這っていく。
そんな私の姿に奏さんは少し不思議そうに目を開いて、それから「どうぞ」と手を差し出した。
その手を取るとゆっくりと誘導されて、
「足を開いて。私をまたぐように」
冷たい声でそういわれる。
私は彼に言われるまま、足を開いた。
すると彼の方から私に近づいてきて、また唇を合わせる。
繋がれた手は離されて、彼の手は私の胸に。
包帯を巻かれた手は私の腰に回された。
腰を撫でるたびに、包帯のザラリとした感触に身体が勝手に揺れてしまう。
胸の先端を弄ばれるたびに声が出そうになるのだけど、それは彼の唇に吸い取られていく。
まるで娼婦だ。
隠すことなく肌をさらけ出して、甘い声を上げる。
太ももを伝う体液にゾクリとさせられて、開いた足の間には彼の身体。
彼は私が欲しいからこんなことをしてるわけじゃない。
ただ、そばに居る女が私しかいないから。
そしてこんな状況を作ってしまったのは私だから、彼は私を抱くのだと思う。
もしも怪我をしていなかったら、彼は私のいるホテルには帰ってないだろう。
ずっと如月もそばにいてどこにもいけないから、だから仕方なく私を相手にこんなことをする。
だって、他に選択肢はないのだから。
それなら、
彼の望むまま、娼婦になってもいいと思うの――。
私はベッドに手をついて彼のそばに這っていく。
そんな私の姿に奏さんは少し不思議そうに目を開いて、それから「どうぞ」と手を差し出した。
その手を取るとゆっくりと誘導されて、
「足を開いて。私をまたぐように」
冷たい声でそういわれる。
私は彼に言われるまま、足を開いた。
すると彼の方から私に近づいてきて、また唇を合わせる。
繋がれた手は離されて、彼の手は私の胸に。
包帯を巻かれた手は私の腰に回された。
腰を撫でるたびに、包帯のザラリとした感触に身体が勝手に揺れてしまう。
胸の先端を弄ばれるたびに声が出そうになるのだけど、それは彼の唇に吸い取られていく。
まるで娼婦だ。
隠すことなく肌をさらけ出して、甘い声を上げる。
太ももを伝う体液にゾクリとさせられて、開いた足の間には彼の身体。
彼は私が欲しいからこんなことをしてるわけじゃない。
ただ、そばに居る女が私しかいないから。
そしてこんな状況を作ってしまったのは私だから、彼は私を抱くのだと思う。
もしも怪我をしていなかったら、彼は私のいるホテルには帰ってないだろう。
ずっと如月もそばにいてどこにもいけないから、だから仕方なく私を相手にこんなことをする。
だって、他に選択肢はないのだから。
それなら、
彼の望むまま、娼婦になってもいいと思うの――。