重なる身体と歪んだ恋情
揺れる身体を支えきれなくて、彼の背中にしがみつく。

そうすれば嫌でも背中の火傷が目に入ってきて、私はギュッと目を瞑って彼の首に腕を巻きつけた。

これは罰だ。

彼が私に与えてる罰なのに――。


「はっ、……ぁ、あぁっ……」


体を揺すぶられるたびに、突き上げられるたびに、快楽に支配されてしまう。

繋がる身体からはいやらしい水音。

肌と肌のぶつかる音も、ベッドが軋む音も、シーツの衣擦れの音も、すべてが私を犯していく。

初めてのときとは違う感覚。


「千紗、もっと声を」


抱き合って名前を呼ばれて、優しく肌を撫でられて。

錯覚しそうになる。


愛されてる、なんて――。


だけど、


「かな、で……、ぁ……、んぁ――っ」


今だけは、

繋がってる今だけは、そう感じてもいいですか――?
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