blazing sun
ココの建物はまず中心に司令塔ともいえるお屋敷が建っている。
その敷地を壁が囲み、そこから通路が8本通っており、魂を狩に行く隊の建物に大まかにつながっていて、
さらにそれを壁で囲み、そこからも通路が通っている造り。
その先には現世にまだ行けない魂達の待ち場となる所があり、それを囲むように壁が立っている。
そこの壁から出ている通路が現世に繋がっていた。
玲は隊の建物の廊下で、
「ん~・・・来たはいいけど、どこ探せばいいんだ・・・。」
建物の広さに参っていた。
「名前しか分からない奴を探すのは難しいんだけども・・・。」
ぶつくさと独り言を言いながら歩く。
と、隊の者らしい人達が玲をザッと取り囲んだ。
「何者だ?」
一番偉そうな男がズイッと出てくる。
「ここが何処だか分かってるな?ここは一般の奴等は立入り禁止のはずだ。」
こいつ等雑魚だな。
戦うだけ時間の無駄かな・・?
スッと帽子を深く被り直す。
マフラーもある為、顔は殆ど見えない状態になった。
「おい!何とか言ってみろ!!」
「煩いよ?」
そう言い放ち体制を低くし、取り囲んでいた人達の間をスルスルと抜けていく。
「そっちに行ったぞ!!」
「捕まえろ!!」
「逃げられちまうぞ!!」
叫ぶ雑魚達を目尻に隊と隊とを遮る塀に軽々と登る。
「それでは皆さん、お疲れ様で~す」
そう告げると塀の反対側へと降りて行った。
「向こうに行ったぞ!」
「捕まえろ!」
「待て!お前等!!」
先程の偉そうにしていた男が後を追おうとしていた者達を止める。
「お前等が行った所で二の舞になるだけだ。
まずは禮(らい)様に連絡を・・!!」