星に願いを
和解




「話って何?」


単刀直入に聞いてくる美紀。



ここは会社近くのホテルのラウンジ。


フカフカの絨毯が敷き詰められ、オレンジ色の輝く光を放つシャンデリアが豪華な雰囲気を醸し出している。


一つ一つゆったりと置かれた席のせいか、隣の話声は聞こえてこない。





―大事な話がある―


昨夜美紀にメールをした。


もう逃げない。


自分の気持ちからも、美紀への気持ちからも。


いざ決意して美紀を呼んだのにも関わらず、本人を前にすると申し訳ない気持ちで一杯になり、目を合わせることができなかった。



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