星に願いを
ビックリして固まる星子に、美紀がフッとほほ笑んだ。
「ごめんなさい。実は、あのメール流したのは私。」
美紀がミルクティを一口飲むと深々と謝ってくれた。
「あの日会議室の前に二人がいたところを、私見てしまって動揺したの。
それで創さんにメール送ってしまって…。
丁度パパが漆原に用事があるって言ったから着いて行ってね。
悠さんが会議室に向かったって聞いたから、ランチを誘いに会議室に行ってみたの。
そうしたら、悠さんとほしちゃんが抱き合っていて…。」
「それは違うの。あの時…」
「わかってる。偶然だったのよね?
でもその時は気が動転してしまって、冷静でいられなかった。
あの後、自分でも何が何やらで…あんな変なことしちゃって…結局二人には迷惑かけちゃったね。」
そうだったんだ。
私がそこまで美紀ちゃんを追い込んでしまったのか。
「私こそ…」
星子の言葉に美紀が被せるように言った。
「でもあの時、もしかしたら悠さんの想い人ってほしちゃんなんじゃないかって。」
だから…と言ってウィンクした。
「だから、ほしちゃんと休憩室で話した後、悠さんに直接確かめたわ。」