星に願いを
外に出た所で、美紀の弾む声が車に寄りかかっている男性まで届いた。
男性は私を見ると軽く一礼した。
その男性は端正な顔立ちで、側を歩いている人が振り返るほどだ。
背が高く手足が長いからか、ダークグレーのスーツを格好よく着こなしていた。
スッとした感じがクールな印象を与える。
美紀は嬉しそうにその男性に寄り添った。
「ほしちゃん、紹介するね。こちら漆原悠【うるしばらはるか】さん。」
「はじめまして、この病院で看護師をしている袴田星子です。」
そう自己紹介をすると、悠さんは私の顔をじっと見たまま、黙り込んでしまった。
美紀は固まった悠の肩をトントンと叩いて、「学校遅れちゃうから。」と催促した。
「ほしちゃん、またね。次はランチしようね。」
後部座席に乗ると、窓を開けて手を振った。
車が発進するのを見届けながら、先日のスーツの人の事を思い出した。
美紀ちゃんのまわりには、先日のスーツの人といい悠といい、素敵な男性が多い気がする。
(それにしても、スーツの人も今日の悠さんも、何か私に言いたげだったような…)
いやそんなはずはないか。
だって私は知らない。
もしかして寝不足?
こんな日は、早く家に帰って寝よう…。
男性は私を見ると軽く一礼した。
その男性は端正な顔立ちで、側を歩いている人が振り返るほどだ。
背が高く手足が長いからか、ダークグレーのスーツを格好よく着こなしていた。
スッとした感じがクールな印象を与える。
美紀は嬉しそうにその男性に寄り添った。
「ほしちゃん、紹介するね。こちら漆原悠【うるしばらはるか】さん。」
「はじめまして、この病院で看護師をしている袴田星子です。」
そう自己紹介をすると、悠さんは私の顔をじっと見たまま、黙り込んでしまった。
美紀は固まった悠の肩をトントンと叩いて、「学校遅れちゃうから。」と催促した。
「ほしちゃん、またね。次はランチしようね。」
後部座席に乗ると、窓を開けて手を振った。
車が発進するのを見届けながら、先日のスーツの人の事を思い出した。
美紀ちゃんのまわりには、先日のスーツの人といい悠といい、素敵な男性が多い気がする。
(それにしても、スーツの人も今日の悠さんも、何か私に言いたげだったような…)
いやそんなはずはないか。
だって私は知らない。
もしかして寝不足?
こんな日は、早く家に帰って寝よう…。