星に願いを


美紀ちゃん、全部わかってたんだ。



「最初ビックリしちゃったよー。そんなドラマみたいな話あるんだって。
…でもそれでわかった。ほしちゃんには叶わないって。ほしちゃんだってきっと悠さんを好きになるって。
でも…やっぱり…悠さんの事…諦めきれなくて…。」


泣きながら自分の気持ちに正直に話す美紀の手を星子はギュッと握った。


「悠さんが…言ってたの。…ほしちゃんにはまだ自分の気持ちを…伝えてないって。私の了解が…ないと…話せないって…。
それにね。私と初めて会った時の事覚えていてくれてた。」



美紀の気持ちを全て聞いて受け止めてくれた事。


どこまでも紳士的な悠さんの姿に、美紀ちゃんは諦める決心がついたと話してくれた。



「私ね、あの時何故私に話しかけてくれたのか聞いたの。
そうしたら、こう言ってた。」





―俺と同じ感じがしたから。
何もできないけど、寄り添う事で安心してくれたらと思って―





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