星に願いを


「…という訳で、益々の我が社の発展を祝して乾杯!」


社長の音頭で、グラスを合わせる。




ここは超有名なホテルの大宴会場。


格式が高く、海外の来賓もよく使用する。


こんな所でパーティーができるなんて、会社が大きく成長した証拠だ。


参加している社員の数もすごい。


子会社も含めると、千人近くになるのでは?


その社員たちの顔が皆輝いている。


シャンデリラの光だけではない、充実感に包まれた社員の皆の笑顔が眩しい。


星子は相談員の田中とワイン片手にカナッペを食べながら、社員たちに少しでも貢献できたことを誇りに思うと語り合った。






「それではここで、常務から重大発表があります!」



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