星に願いを
「一緒にアメリカに来てほしい。」
悠の瞳は真剣だった。
「でも…仕事が…」
「わかってる。でも君のいない生活は考えられない。
向こうに行ったら、少なくとも3年は日本に戻れない。
時差もあるし、軌道に乗るまでは連絡も取れないと思う。
さすがにそれは…俺は嫌だ。
だから…俺のすぐ傍にいて支えてほしい。」
自分を求めてくれる真剣な表情の悠に嬉しい反面、様々な不安要素を考えると簡単には返事ができない。
「ありがとう、悠さん。私嬉しい。でも…。
今すぐには決められない。
返事するの2日待てる?私、一生懸命考えるから。」
悠は星子の頭を撫でながら「そういうと思った。」とフッと笑った。