星に願いを


「アメリカ…一緒には行けない。」




白鳥物産との新たな会社。


―誠意を見せるために行くのに、私が行ったら邪魔をしてしまう―



「私、待ってるから。信じて待ってる。」



「そうか…。決めたんだね。
でも3年は帰ってこれない。俺…耐えられるかな…。」


「だから今日この星々に誓って。必ず私を迎えに来るって。」



悠の手を握り、自分の頬にあてた。


「待つのは慣れてるから。でも…。」


涙声になって、「迎えに来ない…寂しさも…知ってる。だから…」




ブー
開演ベルが鳴った。





< 121 / 133 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop