星に願いを
「アメリカ…一緒には行けない。」
白鳥物産との新たな会社。
―誠意を見せるために行くのに、私が行ったら邪魔をしてしまう―
「私、待ってるから。信じて待ってる。」
「そうか…。決めたんだね。
でも3年は帰ってこれない。俺…耐えられるかな…。」
「だから今日この星々に誓って。必ず私を迎えに来るって。」
悠の手を握り、自分の頬にあてた。
「待つのは慣れてるから。でも…。」
涙声になって、「迎えに来ない…寂しさも…知ってる。だから…」
ブー
開演ベルが鳴った。