星に願いを
「我が社は化粧品や薬品開発を行っている会社なのはご存知ですか?
また健康器具の開発も進めています。
様々な分野で事業が拡大しています。

そこで問題になるのは社員の心身の健康。
様々な形でより良い環境を整備しようと、社内プロジェクトを立ち上げることになりまして。」


落ち着いた物腰で、話に引き寄せられる。



「まずは社員が気軽に相談できるよう、社内に健康管理室を設置。
それから管理栄養士の管理の元に、メタボ防止の相談や、社員食堂の充実。
それから…」


と話が次から次へと出てきて、星子の気持ちが追い付かなくアワアワしていた所に、とどめの一発が星子の心臓を突き刺した。




「そこで、袴田さん。単刀直入に申し上げます。」




「我が社のスタッフになって下さい。」




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