星に願いを
「じゃぁ、俺やめるわ。」
創は「はぁ?」と首をかしげた。
「この会社、やめるから。」
創は呆れたといわんばかりにツカツカとソファまで歩いてくると、ドカッと座り直した。
「我儘もいい加減にしろよ。
お前にそんなこと言う権限は…」
「俺、本気だよ。」
創の言葉に被さるように言った。
「…。」
「兄貴だってわかるだろう?俺の気持ち。やっと彼女に会えたんだぞ。」
「偶然だけどな…。」
腹の立つ言い方をした創を、悠は睨んだ。
「まぁ気持ちもわからなくもない…いいだろう。この会社に彼女を置こう。
思い出作りにはもってこいだ。どうせこのプロジェクトを終えればお前はアメリカ行きだ。」
そう言うと、悠をチラッと見ながら指をポキポキ鳴らした。
「その代わり手を出すなよ。」
「なんだよ、それ。」
創は見据えて言った。
「はっきり言う。今のお前にはもう彼女は必要ない。
今必要なのは、この会社を継ぐという強い意思だけだ。
それがどういう事かわかっているはずだ。美紀さんの事もだ。」
情けは一度だけだと言って創は部屋を出た。
創は「はぁ?」と首をかしげた。
「この会社、やめるから。」
創は呆れたといわんばかりにツカツカとソファまで歩いてくると、ドカッと座り直した。
「我儘もいい加減にしろよ。
お前にそんなこと言う権限は…」
「俺、本気だよ。」
創の言葉に被さるように言った。
「…。」
「兄貴だってわかるだろう?俺の気持ち。やっと彼女に会えたんだぞ。」
「偶然だけどな…。」
腹の立つ言い方をした創を、悠は睨んだ。
「まぁ気持ちもわからなくもない…いいだろう。この会社に彼女を置こう。
思い出作りにはもってこいだ。どうせこのプロジェクトを終えればお前はアメリカ行きだ。」
そう言うと、悠をチラッと見ながら指をポキポキ鳴らした。
「その代わり手を出すなよ。」
「なんだよ、それ。」
創は見据えて言った。
「はっきり言う。今のお前にはもう彼女は必要ない。
今必要なのは、この会社を継ぐという強い意思だけだ。
それがどういう事かわかっているはずだ。美紀さんの事もだ。」
情けは一度だけだと言って創は部屋を出た。