星に願いを
しばらく二人で星を見ていた。


彼女は何も言わなかった。


それが何とも心地よくて、いつの間にか初めて会った彼女に今日あった出来事を話し始めていた。


彼女は話をうんうんと相槌を入れて、優しく聞いてくれた。


俺は久しぶりに温かな気持ちになった。


それから二人、夜空を見ながら色々な話をした。


彼女が“ほしのこ”と書いて星子【せいこ】という名前なのも知った。


この後、俺に言ってくれた彼女の言葉に救われて、その後の人生を大切に生きることができたんだ。





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