星に願いを
次の日曜日、俺は彼女とまた話をしたくて家を訪ねた。でもいなかった。


公園やまわりを探した。どこにもいなかった。


それから学校帰りにも毎日のように彼女を探した。


でも…会えなかった。


兄貴にもお願いして探してもらった。



真相がわかったのは、それからしばらくしてからだった。


兄貴は帰るなり「彼女がお前宛てに書いた手紙だ」と言って、封筒を渡してくれた…。


そしてこうつぶやいた。




「すぐに忘れるさ。」





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