星に願いを
創の回想



創もあの時のことを思い出していた。


悠にお願いされて、何日後かに彼女の自宅を訪ねると、新しい住人が出てきて、彼女が引越ししたとわかった。


その話を聞き終わろうとした時、隣のドアが開いた。


「あなた袴田さんとお知り合い?」


「…はい。あの、…袴田さんはどちらに?」



年配のさぞ人がよさそうなお隣さんは、悠の話もそこそこに「ちょっと待って」と言いながら部屋に戻って行ってしまった。


しばらくすると、1枚の封筒を持ってきた。

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