星に願いを
「可愛そうにめぐみさん、あっ、ほしちゃんのお母さんね。
帰宅途中でひったくりにあってね。給料日だったらしいの。
慌てて追いかけて心臓の発作が起きたらしくて。
そのまま亡くなられたって…。
バッグ失くして身分の証明がなかったから、ほしちゃんの元に連絡がきたのもそれからしばらくたってからだったの。」
創は衝撃を隠せず立ちつくした。
「ほしちゃんの家に電話がなかったものだから、うちに警察から電話があったみたいなんだけど、ちょうどその時私旅行に行っててね。
警察からの連絡がほしちゃんに届くのが遅くなった原因、私にもあるのよ。」
預かった手紙を見て懐かしそうに涙ぐんだ。
「ほしちゃん、身寄りがなくて施設に行ったのよ。行く前に挨拶に来てくれてね。」
手紙を指して言った。
「もし男の子が訪ねてきたら渡してほしいって。」
創はすぐに悠だと気が付いた。
「でも私、この手紙見る度に申し訳なく思っちゃって…。私が在宅していたら、もっと早くお母さんに会えたのに、帰ってこないお母さんを待たなくて済んだのにって…。
だから出来れば預かってほしいの。」
創はゆっくり顔を上げた。
「わかりました。きっとこれ、僕の弟宛の手紙だと思います。」
お隣さんは顔を赤くしてホッとしながら「よかったわー。」と涙を拭いた。
帰宅途中でひったくりにあってね。給料日だったらしいの。
慌てて追いかけて心臓の発作が起きたらしくて。
そのまま亡くなられたって…。
バッグ失くして身分の証明がなかったから、ほしちゃんの元に連絡がきたのもそれからしばらくたってからだったの。」
創は衝撃を隠せず立ちつくした。
「ほしちゃんの家に電話がなかったものだから、うちに警察から電話があったみたいなんだけど、ちょうどその時私旅行に行っててね。
警察からの連絡がほしちゃんに届くのが遅くなった原因、私にもあるのよ。」
預かった手紙を見て懐かしそうに涙ぐんだ。
「ほしちゃん、身寄りがなくて施設に行ったのよ。行く前に挨拶に来てくれてね。」
手紙を指して言った。
「もし男の子が訪ねてきたら渡してほしいって。」
創はすぐに悠だと気が付いた。
「でも私、この手紙見る度に申し訳なく思っちゃって…。私が在宅していたら、もっと早くお母さんに会えたのに、帰ってこないお母さんを待たなくて済んだのにって…。
だから出来れば預かってほしいの。」
創はゆっくり顔を上げた。
「わかりました。きっとこれ、僕の弟宛の手紙だと思います。」
お隣さんは顔を赤くしてホッとしながら「よかったわー。」と涙を拭いた。