星に願いを
「私聞きたいことがあったんです。もしかして甘党ですか?」



唐突な質問に、目を丸くした悠。


「バレた?実は甘党。」


意外な答えに、星子は満足げにほほ笑んだ。


「どうしてそんなこと聞くの?」


「いや、特に深い意味はないんです。」


そう言うと、悠が笑いを堪える様に体を震わした。


「聞きたいことがあるって、凄い勢いだったのに。」


堪えられず、クククッと笑う。



星子は以前、悠からもらったキャンディーのことを思い出していた。


何か特別な意味があったのかと思っていたが、甘党なら飴の一つや二つ持っていてもおかしくはない。




自分の思い凄すごしだ、偶然だったんだと一人納得をした。



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