星に願いを
急接近
仕事上必要だとうまく言って携帯の番号を交換したあの日。
星子はかなり酔っていたので、自宅まで送り届けると、玄関先で転びそうになる星子を抱きとめてしまった。
つい「ほしちゃん大丈夫?」と言ってしまったが、気づかれただろうか。
この手に残るぬくもり。
本当は離したくない。
逸る気持ちを落ち着かせて、彼女のアパートを後にした。
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