星に願いを
それから悠は毎日のように星子にメールをした。
他にも仕事を掛け持ちしているため、毎日星子に会えるわけではない。
会えない日は帰宅の確認や仕事の事など、些細なことをメールした。
日が経つにつれ、出張先であった話や買っている犬の話など、プライベートな事もメールの最後に添えた。
どれも他愛もない話ではあった。
しかしどのメールにもきちんと返信をくれた。
温かい気持ちになった。
あの日以来の温かな気持ち。
悠は星子の返信が待ち遠しくて仕方がなかった。
こんな気持ちになったのは初めてだ。