星に願いを
「ほしちゃん、またね。」


ウィンクをして美紀たちは病室を後にした。


(う~ん、困ったな。婦長に相談しなきゃ)


美紀の贈り物を手に困り果てた私の元へ、先程のスーツの人が戻ってきた。


星子の胸にあるネームプレートをじっと見ると、耳元でささやいた。


「失礼ですが、あなたのお名前は…。」


贈り物のことを咎められるのか、とドキドキして名乗るのを躊躇していた。


「もしや、袴田…星子さん?」


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