星に願いを
気が付くと、いつも隣には悠がいてくれる。
それが心地よくて、つい頼りたくなる。
そう…悠の優しさを勘違いしてはいけない。
それに、美紀の大切な人。
美紀を悲しませていたのは、自分のこの想いだったんだ。
私は一人で大丈夫。
今までだって一人でやってきたじゃない。
悠への気持ちは一時のものだ、そう心に言い聞かせながら会議室を後にした。
―よし!頑張ろうっと…-
明るく決意したつもりが、何故だか涙が止まらなかった。