SHIN
6
僕は今、一万台のロボットの前にいる。
囚人の脱獄を見事に防いだ看守ロボットとして、講演をしているのだ。
ロボット達は僕が何かを言う度に、うなづき、大きな拍手を送る。
僕は、こんなに、馬鹿なのに。
囚人の脱獄を見事に防いだ看守ロボットとして、講演をしているのだ。
ロボット達は僕が何かを言う度に、うなづき、大きな拍手を送る。
僕は、こんなに、馬鹿なのに。