君の隣で。

出会い 啓太side



入学式。

俺が彼女を見つけた日だ。


桜の花びらが舞う頃
俺は朝から不良に絡まれ喧嘩をしていた。

通り過ぎる人々は見て見ぬフリ。
その目は
軽蔑するものや
怯えているもの、
馬鹿にしているもの様々な感情があった。


だから嫌いなんだ。

嫌なら行動で示せばいい。

それに喧嘩を売る暇があるぐらいならこの世の中で起きてることくらい把握しとけよ。


俺は昔はこんな風じゃなかった。

こんな風になったのは
自分が悪いのに人に罪をなすりつけようとしている俺はこの世に存在しなくていい。

いらない人間なんだ。




< 10 / 20 >

この作品をシェア

pagetop