あなたの隣は私 ―恋に落ちる瞬間―【短編】
持てない荷物を
無理矢理持とうとしたら
重さに耐えきれなかったせいか
何故か転んでしまった。
「澤井、!」
『ごめんごめん、
転んだだけだから』
「怪我とかねぇの!?」
『ないって、
元気が取り柄なんだから』
「お前女なんだから無理すんなよ、
澤井の頑張りは
俺には伝わってるからな(笑)」
『あんたに伝わった所で
何も得しないしー!』
「ま、そーだけど」