あなたの隣は私 ―恋に落ちる瞬間―【短編】









 他の店の人の

 視線を存分に受けながら



 私ときゅうりは

 走っていた











 「早く!

  遅刻すんぞ!」





 『わかってる、!』











 こんなに気持ちよく走ったの

 いつぶりだろ







 こんなに笑ったの

 いつぶりだろ












 やっぱり


 山本大祐は天才だよ







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