Sweet love‡Bitter kiss 【短編】
今日は朝から紗由の姿を見てない。
夏休み目前で遅刻なんて…、アイツらしいけど。
なっちんのそわそわした態度やたまに俺を見る視線。
不安の渦に飲み込まれないよううに、どこまでも続く空を見つめた…。
「あっ、紗由!」
なっちんの声に、耳が反応した。
教室のドアに手を掛けて、仲が良い友達と挨拶をしてた。
俺が見すぎたせいか…、偶然なのか。
紗由と目が合った。
碧い… 碧い輝き…―
紗由と視線が交わっていた空間は…
教室の壁も、黒板の色も。
生徒のざわめきも、空気の色も……。
全てが碧に包まれた。
そのまま真っ直ぐ窓際に向かってきて、少しはにかんで目の前に立ってる。
俺は紗由から瞳が放せないまま、首筋に受ける太陽に眩暈がしていた……。
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夏休み目前で遅刻なんて…、アイツらしいけど。
なっちんのそわそわした態度やたまに俺を見る視線。
不安の渦に飲み込まれないよううに、どこまでも続く空を見つめた…。
「あっ、紗由!」
なっちんの声に、耳が反応した。
教室のドアに手を掛けて、仲が良い友達と挨拶をしてた。
俺が見すぎたせいか…、偶然なのか。
紗由と目が合った。
碧い… 碧い輝き…―
紗由と視線が交わっていた空間は…
教室の壁も、黒板の色も。
生徒のざわめきも、空気の色も……。
全てが碧に包まれた。
そのまま真っ直ぐ窓際に向かってきて、少しはにかんで目の前に立ってる。
俺は紗由から瞳が放せないまま、首筋に受ける太陽に眩暈がしていた……。
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