ねぇ、好き。上
「桃、今日一緒に帰ろうな」
「…あ、ごめん。今日は、千尋と帰る約束してるんだ」
「…そっか。じゃあ、明日は一緒に帰ろうな」
「うんっ!」
「俺さ、妹が桃でよかった」
「…え?どうして?」
「だってさ、めっちゃ可愛くね?凛、凛って寄って来るんだからさ。可愛くてヤバい…」
「…///」
そんな…
可愛いなんてっ///
「あたしも、凛がお兄ちゃんでよかった。かっこいいし、優しいし頼りになるし…大好き!」
「…だから、みんなの前でそういうことすんなって…///」
“そういうこと”…?
あ。
また、やってしまった。
抱きついちゃった。
「…そういうのは家でやって…///」
「…うん///ごめ…ん」
「…別に、いいけどさ」