ねぇ、好き。上
「お前ら、いいよなー。俺らの気持ち、気にせずにそういうことやれてさー」
晴くんと幹也くん、彼方くんが指をくわえてみている。
「…羨ましい?じゃあ、今度やってもいいよ?」
やりたいんでしょ?
やってもいいよ。
「えっ?岩佐、いいの!?」
なぜか、目をキラキラさせる3人。
「うん、いいよ。だけど、許可取ってね。あたしのだから」
「……え?許可って何?あたしの…?」
「許可っていうのは、相手にこういうのしたいんだけどやってもいい?っていう意味だよ」
「いや、そういうことじゃなくてさ…」
何言ってるの?
わかんない。
「…?」
「だからさ、誰の話かわかってる?」
「凛の、話でしょ?」
「凛!?」
どうしてびっくりするの?
「うん。だから、凛と抱きつきたいんでしょ?だから、それはあたしに許可を取ってね!ってこと。凛は、あたしのだから」
不思議だなぁ。
男子が男子に抱きつきたいなんてっ♪
「あ~…、そういうことになっちゃったか…」
…?
「じゃあ、どういうこと…??」