ねぇ、好き。上
「私の友達、実花が好きな人いるんだって…。誰だと思う?」
「うーん…、そうだなぁ…。でも、千尋が悩んでるんだから鈴木君?」
「うん、当たり…」
「そっか!大丈夫だと思うよ。いつだってアンタら仲いいからさ」
「そうかなぁ…?」
「そうだって!てか、鈴木君を信じなよ!可哀想だよ?」
そっか…
私が不安がってるってことは、鈴を信じてないということになるじゃん…
「そっか。そうだね!ありがとう、杏子」
「どーいたしまーしてっ!また、なんかあったら言いなよ?」
「ありがとう!」
「じゃあ、ウチは、宿題たっぷりあるからもう行くね!ばいばい」
「ありがと、ばいばーい」
やっぱり、杏子はすごい!
不安なものが全部飛んでいっちゃった。