ねぇ、好き。上

☆凛saide☆


「お前、桃に手出したら許さねぇから」


「知ってる」



「じゃあ、なんで」


「そうでもしなきゃ、お前手出さねぇじゃん」




「…」



「だからだよ。俺と岩佐ちゃんが付き合ったのもお前のため」



「…」



「無理やり付き合って、凛に見せつけたんだよ」




「…キス、したのか?」




「してねぇよ。凛の大切な人なのにさ。まぁ、岩佐ちゃんのこと好きだけどな」



「はぁ?してねーのかよ。」



「何?したほうがよかった?」



「いや、違う。俺は、てっきりお前がしたのかと思って…」



「そこが、俺の狙いなんだよー。凛、俺の狙いにハマっちゃったねー」



「…」
なんだよ。してねぇのかよ…。




「いいじゃん」





「はぁ?」




「キスできたんだろ?」



「まぁ」




「じゃあ、俺のおかげ」


まぁ、そうだよな。



「…ありがとな」




「おう。だから、俺は寝るのも抱き合うのもしねぇから安心しろよな」



「…///」


絶対読まれてる…




「じゃあ、さっさと戻ろうぜ。凛ーって言って、泣いてるかもよ?」


「うっせーよ」
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