ねぇ、好き。上
「大丈夫だって。俺がいるし、守ってやるから、な?」
「…うん…」
「千尋グループ失格だってさ」
「…そっか」
「よーい!スタート」
「行こ」
「嫌だ。行きたくない…」
「しょうがねぇな…。手貸せ」
手?
「やだ、引っ張って行くんでしょ?無理だよ」
「じゃあ、選択肢だ。抱っこがいい?おんぶがいい?それとも、1人ずつ行く?」
「え…じゃ、じゃあ…おんぶがいい…」
「じゃあ、おんぶな」
「…」
「早く乗れよ」
「うん…」
「よっこらしょっ」
「…」
「怖いんだったら、目瞑っとけよ」
「うん…」