ねぇ、好き。上
「…っはぁ…っはぁ、ごほっごほっ…はぁーはぁー…」
「着いたぞ。ゴールできたから、もう大丈夫だよな」
ポンと、凛の手があたしの頭を撫でた。
「凛…ありがと」
「いや、お礼なんか言うなよ。こんなことでさ」
「凛くん、桃花おめでと~!9分59秒だよ!」
「あ、千尋~!」
「私たちは、失格だったー…」
「そっか…」
「でも、いいのっ」
「…?」
「私ね、彼方くんと付き合うことになったの!」
「えっ!?」
「羨ましい?」
「うーん…、あたしには凛がいるし…」
「言うと思った。知ってるよ」
「…///」