ねぇ、好き。上
「はい!行け行け!!」
「はい!?」
「さっさと行けーい!!」
「千尋、そんな無茶なぁー…」
「あっ、今1人だよ!行ってこーい!」
「…えっ?あっ、わっ!」
千尋があたしの背中を強く思いっきり押したせいで
凛くんにぶつかりそうになった…
「あっ、あぁ~~~~~ごめんなさいごめんなさい…」
あたしは、ペコペコ謝る…
んもぉー!
恥ずかしいよぉ…
罪悪感たっぷりだよぉー…
「…別に…、いいよ」
怒ってる?
機嫌悪い?
「…ご、ごめんね?」
「……いいよ」
何、その沈黙は!
なんか、怖い…
それがあたしからみた凛君の第一印象…。
でも、あたしは少しニコッと微笑んでから
千尋の方へと向かった。