ねぇ、好き。上
☆凛saide☆
「…あの」
ん?
今、後ろから声がした気がするようなしないような…
怖いから、一応振り向くことにした。
は!?
後ろにいたのは、さっきぶつかってきそうになった
長瀬桃花という変な奴。
「……何?」
何か用か?
でも、今日初めて話したのに用はないよな…?
「えと、きょ、今日はて、天気がいいねーって」
天気…!?
ヤベ…
おもしろ…
「……っぷ……そう、だな」
ヤベ、吹きだしたー…
そうだなって、サラッと言いたかったけど
笑いをこらえるのに大変で
変なとこで切れちゃったし…
「…」
黙ってるし…
怒ったか?
いや、んなことで怒るわけねーよな…?
「でも、明日は雨だって聞いたよ」
「そ、そそそうなんだ…」
そ、何回続いてんだよ…
「うん」
「そっかそっか」
「だから、傘忘れんなよ」
変な奴、傘忘れそうだから一応言った。
「あ、ああありがと」
緊張、してんのか?
でも…
なんで?
違うよな…