ねぇ、好き。上

「それで、今に至ります」




あたしは、水野千尋という彼女に




あたしの過去をすべて話した。



自分の過去を打ち明けたのは、
彼女が初めてだった。





打ち明けたのが自分でもびっくりする。




あれだけ、人を拒んでいたのに
いとも簡単に、彼女に話してしまった。


「桃花ちゃん、泣かないで?」

「え…?」
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