ねぇ、好き。上
「凛ー!早く来なさい。早く、挨拶しなさい」
「…」
…あ。
やっぱり…。
「…あ。な…がせ…さん…?」
状況、何も知らなかったんだ…
あたしたちって、何なんだろう。
何も知らされてなかったあたしたち…。
「…なんだ、凛。知ってる方か?」
「…はい。同じ学校で、同じクラスの…」
「おぉ!そうか。偶然だな。まぁ、仲良くしてやれよ」
「あら、そうなのー?凛くん、仲良くしてあげてね」
ということは…。