大嫌いなあなたへ
幼なじみ
「達兄!!」
『どうした?鮎美』
「じゃーんっ!テストで100点とったの!」
『すごいなぁー鮎美は天才になるんじゃないか?』
そう言って真っ白な歯を見せて爽やかに笑う達兄。
その笑顔が見たくて
100点をとったこと、真っ先に達兄に言ったんだ
私の頭をよしよししてくれる。
まだピカピカのランドセルで1年生になったばかりの私と登校班の班長もやってる6年生の達兄の身長の差は
結構あるのに
私と話すときはいっつも
目線をあわせてくれるんだ。
そんな優しくて頼れる達兄に強い憧れを抱いていた。
これが私の初恋…
かな?