あの頃雪の日に・・・
「じゃあ、またね」





立ち去ろうとしたとき、早柴くんは口をひらいた。





「何があったのか、まだ聞いてないけど。」




「え…?」




「だって、さっきまですっごく幸せそうだったでしょ?
なのに、急に泣いているからびっくりしたよ。
だから、なにかあったのかな?って思って。」



この人…。



全部お見通しだ。



たぶん、何があったのか検討がついてるんだと思う。



ただ、私が言うまで待ってくれてるんだ。



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