あの頃雪の日に・・・
「私ね、今彼氏がいるんだ。
健太くんっていうんだよ。



ほら、さっきいた男の子。
女の子と一緒にいたけど…。



みたでしょ。
きれいな女の子だった。」





「あぁ…。
みたよ。」



彼は、相づちをうつ。




「なんで、女の子といたんだろうね。



健太くんのこと、信じてたのにな。



今日だって、本当は二人で健太くんの誕生日プレゼントを買ったり、デートしたりするつもりだったのに…。



結局、どうでもよかったんだよね。



私のことなんて。」




自分で言ってて、すごく自分が惨めに感じた。



< 28 / 37 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop