あたしの前世はあなたの恋人
「男装している君が、普通の女性に、生まれ変わって、僕と、普通の恋愛をする…ゴホッ」
その言葉を聞いて、目を見開く男装した女。
「…無理だ。そんな非現実なこと、出来るわけあるまい。…ましてや、同じ時代に生まれ変わるなど…有り得ぬ!!」
「大丈夫、さ。」
病で青白くなった顔が、微笑みながら言った。
「……何度、生まれ変わろうと、ゴホッ!…歳が、離れて、いようと、僕は必ず君を見つける…」