あたしの前世はあなたの恋人
「…ごほん!……それで?その約束いつしたんですか?総司って人と」
真っ赤な顔で沖田は聞いてきた。
このとき、『いつか仕返ししてやりますから……』などと沖田が思っていたことは、私は知らない。
「………いつ?」
「はい」
「知らん」
知る訳がなかろう。
所詮は夢だ。
その約束自体ないのかもしれんというのに。
あと…―――。
「はぇ?どういうことですか?ねぇ、土方さん?」
「あたしが知ってるわけないじゃない」
間抜けな顔をし、間抜けな声を出す沖田。
……どうしたら、そんな馬鹿丸出しの声がだせる。
恥ずかしくないのか、コイツは…。
話がそれた。
それにしても、なんでですか?……だと??