あたしの前世はあなたの恋人
「それはつまり、覚えてたかもしれないってことかしら?」
「可能性としてはやけどな」
覚えてたかもしれない。
それは僕らの前世の記憶のこと。
僕らは全員、自分の前世を覚えている。
それは。
「俺たちが、かの有名な剣客集団"新撰組"の生まれ変わり、っちゅう記憶がな」
そう。
僕らは新撰組の生まれ変わり。
それが分かったのは、中学のとき。ここにいる人は全員同じ中学で、部活が一緒だった。
部活は剣道。
部活で初めて会ったとき、急にある記憶が、ぶわぁっと頭の中に流れていった。。
そして、分かった。
僕は、新撰組一番隊組長・沖田総司の生まれ変わりだ、って。